第93回アカデミー賞の受賞式、ご覧になりましたか?

いろいろイレギュラーな回でした。

コロナの影響で、寒い時期だったのが今年は、春の4月に。

会場も、ユニオン駅。

発表の順序も、例年ラストは作品賞なのですが、今年は、主演男優賞だったのです。

ネットで放送を見ていた人も、会場の人も、

なるほどラストはノミネートされてはいるものの若くして亡くなった

チャドウィック・ボーズマンが受賞するのかしら?

哀悼の意を込めて、ラストみんなで讃えるのね!と思いきや、

アンソニー・ホプキンスが最高齢の83歳で受賞!!

しかも、イギリスにいてご本人は会場に不在・・・

イレギュラーだらけ。

『ファーザー』という映画なのですが、

痴呆症の父とその姿に戸惑う娘の姿を描いており、

特に痴呆症の人からどのように世界は見えているのかを

リアルに描いていると評判になっています。

主役はその名もアンソニー。

監督がホプキンスに演じて欲しいがために、役名を書き直したそうです。

日本で公開されるのは5月中旬からなのですが、

ぜひ見たいと思っています。

話題の映画だし、興味があるから、感動したいからというのもあります。

さらに、痴呆症の本人から見た日常を知りたい、体験してみたい、と思うからです。

もし痴呆症に家族がなったら、優しく対応できるのだろうか、適切に返答できるのだろうか。

誰しもが不安に思っているところではないでしょうか。

介護の本などにはよく、痴呆症の人が言うことを否定しないのが良いと書かれています。

急に出かけようとする姿に、引き止めるのではなく、

「いってらっしゃい。あら?ネクタイを締めていませんね、上着も来ますか?」

と言って、支度をしてあげる。

このケースでは、本人は落ち着いて出かけるのを取りやめたそうなんですね。

亡くなった奥さんについて、「どこに行った?」

と聞かれたら、

「いま、出かけています。」

と答える。

喪失体験を二度もさせてはいけない。というんですね、現実がどうあれ。

読めば、ふむふむ。とは思うのですが、自分がこういった対応ができるかというと、とてもとても・・・

映画を見て、痴呆症の人の気持ちなども想像できるようになれたらなと思います。

「ソウルフル・ワールド」「ノマドランド」「ミナリ」や「テネット」も見たいんですけどね。

大人数で楽しむことが少ない昨今、ひとりで楽しめる映画にひたるのはいかがでしょうか。

すべて観ていないのに評判だけでおすすめさせていただきました〜。

アンソニー・ホプキンスは、看取った自身の父親を役作りに参考にしたそうです。

父親からの視点と息子からの視点。

想像しただけで切なくなってきます。

家族をどんなに想っていても、いずれは来る別れ。

心も体も健康なうちに、家族への想いをしたためておくことは大事ですよね。

遺言書の作成についても当社はうけたまわっております。

ぜひご相談ください。 https://tokyotc-hoken.com/